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クローン病CROHN'S DISEASE

このような症状で
お困りですか? TROUBLE

クローン病の主な症状としては、下痢や腹痛、下血(肛門から血液が出てくる)、発熱(微熱も含む)、お腹の張り、体重減少、貧血(立ちくらみ、動くと息切れする、頭痛、疲れやすい)、全身の倦怠感、痔ろうや裂肛(いわゆる切れ痔) 、便が細くなる、などがあります。大腸以外の合併症状として、関節炎(関節を曲げると痛む)、虹彩炎(白目の充血がなかなかおさまらない、眼の痛みが続く)、皮膚症状などがみられることがあります。こうした症状にお悩みの方は、クローン病の可能性があります。

クローン病とは

クローン病とは、小腸や大腸など消化管の一番内側にある粘膜に炎症が起こり、たくさんの潰瘍(粘膜の一部が深く傷つき、えぐれてしまった状態)ができる病気です。よく似た症状がみられる病気に「潰瘍性大腸炎」があり、クローン病とあわせて「炎症性腸疾患(IBD)」と呼ばれています。いずれも難病に指定されています。

潰瘍性大腸炎との大きな違いは、炎症や潰瘍のできる部位やでき方にあります。潰瘍性大腸炎は、粘膜の炎症とびらん、潰瘍が原則的に大腸のみに連続的にできるのに対し、クローン病は小腸から大腸を中心に、口から肛門までの全ての消化管に炎症や潰瘍がスキップしてできます。
お腹の症状により病気が見つかることも多いのですが、中にはお腹の症状はそれほど強くなく、肛門の症状、不明熱、関節痛など受診され、病気が見つかることもあります。

クローン病になる原因は、はっきりとは分かっていません。現在のところ、遺伝が関係するという説、何らかの感染症が関係しているという説、食事に含まれる成分により粘膜が異常な反応をするという説などがあります。根本的な治療法はなく、食事療法や栄養療法、炎症を抑えるお薬による治療などを行うことになります。必ずしも病状は一定ではなく、寛解期(症状が良くなる時期)と活動期(症状が悪くなる時期)をくり返します。日本にはおよそ4万人 (人口10万人あたり27人程度) の患者さんがいます(2016年現在 難病情報センター クローン病医療受給者証交付件数より)。10歳代から20歳代の若年層で発症することが多く、女性よりも男性に多いという特徴があります。 クローン病は一生つきあっていく病気であり、近年では患者さんの年齢層も高齢化する傾向にあります。

クローン病の診断方法 METHOD

クローン病を疑う症状がみられる場合、まずは血液検査を行い、小腸や大腸を含む体のどこかで炎症が起こっていないか、貧血になっていないかなどを判断します。また、便の検査を行うことで、血便や下痢を起こす他の病気(感染性の胃腸炎など)と区別します。クローン病であるかどうかを診断するためは、大腸カメラと胃カメラによる検査が有効です。まず、大腸カメラで大腸の内側をしっかりと観察し、粘膜の炎症の強さや拡がり、重症度を判断します。似た様な症状がみられる大腸の他の病気と区別するために、組織の一部を取り(生検)、顕微鏡で詳しく調べることがあります。

病気の拡がりを確認する目的で、胃カメラやCT、消化管の造影検査を行うこともあります。クローン病による炎症や潰瘍ができやすいのは、小腸から大腸にかけての範囲ですが、中には胃の粘膜に炎症や潰瘍ができる方もいらっしゃいますので、慢性的な胃の痛みや不快感、食後の腹痛などの症状がある方は、胃カメラによる検査を行います。クローン病と診断されたら、定期的に大腸カメラによる検査を行うことが大切です。症状が治まっていたとしても、粘膜への炎症は進行していることがよくあります。クローン病には「完治」はありませんが、症状が落ちつく「寛解」はあります。治療効果を確認するために、病状に応じて1~2年に1回は大腸カメラの検査を受けましょう。

クローン病の治療方法

クローン病の治療として特に大切なのが、日々の食事をコントロールすることで炎症を抑えるという食事療法です。副作用の少ない安全な治療法で、基本的には「脂質を控える食事」を続けることですが、日々の生活に関わることなので継続するための努力は必要です。
栄養療法としては、脂肪を含まない成分栄養剤を服用することによりクローン病の病状を改善するだけでなく再燃を抑えることができます。

内科的な治療

  • 食事療法、栄養療法

    クローン病の治療として特に大切なのが、日々の食事をコントロールすることで炎症を抑えるという食事療法です。副作用の少ない安全な治療法で、基本的には「脂質を控える食事」を続けることですが、日々の生活に関わることなので継続するための努力は必要です。
    栄養療法としては、脂肪を含まない成分栄養剤を服用することによりクローン病の病状を改善するだけでなく再燃を抑えることができます。

  • 薬物療法

    炎症を抑える効果のある5-ASA製剤や、副腎皮質ステロイド薬が使用されますが、近年は「生物学的製剤」と呼ばれる新しいお薬を服用される患者さんが増えています。クローン病に有効な生物学的製剤には、病院での点滴が必要なタイプや、患者さんが自己注射を行うタイプがあります。

  • 血液成分除去療法

    血液中から、炎症により異常に活性化した白血球を取り除く治療法で、潰瘍性大腸炎でも行われます。

外科的な治療

小腸や大腸に強い狭窄や瘻孔(深い潰瘍ができて皮膚や他の臓器とつながった状態)などがある場合には、病変部位を切除する手術を行います。また、痔ろうなどの肛門周囲に病変がある場合にも、手術が必要となる場合があります。手術後は再燃を予防する目的で、内科治療を行います。

比較的若い患者さんが多いため、入試、入学、就職、結婚、妊娠、出産など人生の節目を迎えることが多いです。そのため、患者さんの病状だけでなく、その背景も考慮し、患者さん一人一人に寄り添った治療を心掛けています。

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